創業の背景
「世界の工場」から「世界の市場」とかわりつつある中国。がしかし人件費やインフラ面の低コストを求めて、特に華東地域へ進出、またはその地域の企業と取引する日本企業が急増する反面、品質面では大きな難問を抱えている企業も急増しております。
中国製品の品質が高くなってきたと言われていますが、その中にも依然として低品質製品が混在し、玉石混交となっているのが、中国の現状です。
高品質と低品質の混在、日中の商慣習・文化・国民性の違い、中国現行制度の分かり難さ等に起因する中国ビジネスリスクに対して十分な意識を持たない、または認識してもそれを低減する方法を持たない日本企業が数多く存在するため、実効的なリスク低減の方法を確立することが急務であります。
品質を見極める方法として日本ではISO9000が有効に機能しますが、中国では必ずしも認証機関や審査員の水準が高くなく、登録費用さえ支払えば認証取得させる認証機関もあり、ISO9000だけでは不十分であります。
今、本当に日本企業と中国企業との間の品質に関するコミュニケーション不足、情報不足を補う機能が強く求められていると思います。
中国は、前職時代から頻繁に出張しており、現在でも月の2/3〜3/4は上海に滞在しております。中国の発展に向かうエネルギーにはビジネスチャンスを感じるし、純粋に中国という国が好きだという気持ちも強く、自分も今でこそ中国各地どこへでも一人で行けますが、最初中国に出張で行き始めた頃は不安で、サポートの必要性を強く感じました。また、前職を通じて品質管理には長く携わってきました。「品質こそが商取引の根幹を成す要素である」との信念があり、中国と品質を結び付けたビジネスで何とか皆様のお役に立ちたいと考え創業致しました。 |